GEMBA Noteの業務改革がスタッフのデジタル力育成に繋がる
自らIT化発想する力で変化に積極的に
ひで歯科クリニック(山口県山口市)は、チェア10台、スタッフ23名(歯科医師5名、衛生士・助手18名)規模の総合歯科です。2019年3月、地方ではまだ数少ない完全個室診療に対応する新クリニックの開設に伴い、GEMBA Note for Businessでカルテをデジタル化し、業務改善に繋げています。導入から2年、効率向上はもちろんのこと、スタッフ自身のデジタル力の育成に繋がっているという同院にお話を伺います。
※MetaMoJi Dental eNote®は、GEMBA Note for Businessを基に、歯科医師様向けに機能拡張を行った製品です。
※医療法人瑛幸会 ひで歯科クリニック様では、取材当時は、GEMBA Note for Businessを利用しています。
診察業務以外にも、クリニックではカンファレンス(朝礼・症例会議)や、連絡帳(日々の議題を書き込んでいく日報のようなもの)もGEMBA Noteを使用しています。この連絡帳は読んだ人が名前入りのスタンプを押すようになっているので、すぐ読まなくても記録が残っているのでいつでも見ることができ、院内スタッフ間での情報共有に役立っています。
クリニックでは、本の貸し出し管理やマニュアル作成の仕方など、診察以外の場面でも積極的にGEMBA Noteを使用しています。
<活用例>
業務フローの設計からGEMBA Noteのテンプレートやアイテムの作成まで、同クリニックのICT化は歯科医院ICT化支援を専門とするコンサルティング会社と連携して取り組んでいます。これまでに作成したGEMBA Noteのテンプレートは30近く。困っている点を「こんな風にしたい」と現場が手書きしたものをベースに改修しながら運用しています。現場から要望を伝えると、全体への影響等を考慮した上でテンプレートが改修されるため、医師・スタッフは現場での自分の仕事に専念することができます。コンサルティング会社との打ち合わせは2ヶ月に1度ほどですが、GEMBA Noteで連絡帳を共有しているので、日々の課題は常に把握できている状態なので、実際に対面やリモートでの聞き取りもスムーズに行うことができます。
そして、これまでは診察室に1台のiPadでしたが、2021年からはスタッフも含めて全員が1人1台iPadの環境を実現します。自分がその日に担当するカルテを揃えておいたり、カンファレンスや、連絡帳(日報)にも気づいたことをすぐに書き留められるようになるでしょう。また、GEMBA Noteのツールボックス(よく使う機能やテンプレート類を登録しておき、さっと使うことができる)の利用が進むことも期待していると言います。これまでは画面を広く使いたいためか、ツールボックスを端に寄せてしまったり、表示自体を消しているケースも多く見受けられましたが、自分のiPadが固定され各自がツールボックスを活用できれば、これまで以上に業務効率アップ・改善に繋がるでしょう。
なお、GEMBA Noteへの要望としては、既存のシステム(レントゲン画像など)との連携と、よく使用する検索やタグなどの機能のステップの簡素化に期待していると言います。
同院は、通常の医院が5年〜15年かけて経験する変化(移転拡大、ルール、新しいやり方など)を非常に短期間のうちに実行しています。実際にGEMBA Noteを導入するには、iPadの購入、ネットワークの費用などが必要であり、投資対効果を考えると躊躇するケースも多い中、非常にスピーディーに実践しています。これは、院長はじめスタッフが非常に若い点が奏功していると言えます。
「業務をデジタル化すれば人件費が下がるということではない。費用対効果だけ考えると、紙のカルテのまま売上を上げることもできる。しかし、iPadで、GEMBA Noteでやることで、他のことも「iPadでできるんじゃないか?GEMBA Noteだと便利になるんじゃないか?」と思考するデジタル力を引き上げる効果(スタッフの成長)に繋がっている。この成長は新しいものへの取り組み姿勢や、やり遂げる力、ITを使った次へのチャレンジに繋がっていく。今後の土台が違ってくるだろう」スタッフが一丸となって取り組んだことで、「変化が当たり前なんだよ、という意識づけができてきている。変化って大変だけど重要なんだ、という意識を持ってもらえていると感じる」と、松本院長はGEMBA Noteを使った医院改革の効果を総括します。
地方にはまだ珍しい完全個室診療の歯科医院として新築開設し、その3年後に新たに医院を建築して移転することをきっかけにカルテのデジタル化に舵を切ったひで歯科の挑戦は、業務の効率化だけでなくスタッフのデジタル力の育成にも繋がりました。医療技術に加え「デジタル力」を併せ持つスタッフと共に、今後も様々なチャレンジを続けて行くことでしょう。
MetaMoJiは、今後もGEMBA Note・Dental eNote(※)で歯科医院様の業務のICT化を力強くサポートしてまいります。